『SAYUMINGLANDOLL~未来~』5月6月公演

素晴らしかった...本当に。アメリ音楽史を追いながら場面ごとにガラッと変わる曲や衣装、振付のテイスト。映像はシンプルながらスタイリッシュで美しくて...過去こんなに初演で完成度が高いことがあったかと動揺したレベルでした。

そして何よりも、さゆが強くしなやかで美しかった。去年夏の希望公演でも感じたけど、ジム通いの成果かパフォーマンスに安定感が増して余裕すら感じるんですよね。サユランを重ねるごとにステージのさゆが大きく見える。イベントのお見送りで会うさゆはびっくりするほどお顔が小さくてコンパクトなのにね。

さゆ推しになって11年、再生から5年。また新たなさゆの世界を、こんなかっこいいさゆを見れるなんて、本当に生きててよかったなぁ...

アーティストとして進化を続けながら、大勢の人たちの先頭に立ってこの未来公演を作りあげてくれたさゆのこと、ファンとして誇りに思うし心から尊敬しています。

以下、ストーリーに沿って感想をひたすら書いておきます。まとまらなくても書いておくのは大事。

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『SAYUMINGLANDOLL~未来~』
 5月6月公演セットリスト

01. ラララのピピピ
02. 月に帰らないうさぎちゃん
03. ダイスキ・フロンティア
04. 君だけの十字架
05. 少女予報
06. ビューティフルドリーム~Yeah My Miracle~(メドレー)
07. Bunny Party
08. ミラーボール・ホリック
09. 形而上的熱視線
10. バラッド バラッド
11. サユミミライ
- アンコール ー
12. シャバダバ ドゥ~
(千秋楽のみ OK!生きまくっちゃえ)
13. SAMSALA

オープニングはスーパーアイドルSAYUのステージ『ラララのピピピ』。まさか1曲目にくると思ってなかったけどストーリー的には納得の選曲。赤黒のアイドル衣装、ふわっとしたスカートでシルエットが最強に可愛かったな。

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更なるステップアップのために自作曲を作ることにしたSAYU。ノートとペンを持ってうろうろしながら「う〜ん...できたー!あれ?」とくるくる変わる表情が可愛い。

 

そこからSAYUがアイドルとしての苦悩とファンへの想いを歌う『月に帰らないうさぎちゃん』。この曲のテンポとサウンド、さゆの優しい歌声が大好き。慈愛に満ちたまなざしで「お金払わなきゃ会えなくて。だけどもっともっと幸せにしたい」と歌われて胸がキュンとしてしまった。

ダンスも可愛くて「もっともっと」のところや頭を抱えてぐるっと回したり横に振ったりするのが好きだった。二本指を目の前でクロスしたときシルバーのネイルがキラッとして綺麗だったなぁ。

 

曲作りに悩むSAYUは音楽図書館へと向かう。そこで出会った1冊の本『アメリ音楽史』を開くと、不思議な力で本の世界に入ってしまう。

 

SAYUがたどり着いたのは西部開拓時代。そのうえカウガール姿になっていて困惑するも、謎の案内人兼ダンサーのヒカルさんモモコさんから「音楽を知ればここから出れる」的なアドバイスをもらってこの状況に身を任せることにする(さゆを見るのに夢中すぎてストーリーうろ覚えすぎてる)。

ここでウェスタンの『ダイスキ・フロンティア』。ノリがいいのでクラップしながら盛り上がれるし、さゆも表情豊かで観ていて楽しい。

ダンスは序盤の裏拍で弾んだりピョコピョコ後ずさりするところが愛おしくてお気に入りだけど、それ以外にも乗馬してテンガロンハットをクイッとしたりガンマンの決闘だったり、西部劇テイスト満載でYOSHIKO先生〜!!って心の中で叫んだ(振りが可愛すぎたりカッコよすぎたり初めてみる動きだったりで嬉しさが爆発する感情)。

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このカウガール衣装がとてつもなく可愛かった...!露出多めだから肌の美しさが強調されてヤンチャな雰囲気もあるし、肩やスカートのヒラヒラは動くたび揺れてダンスにも映えてた。さゆは物販と同じ金髪ウィッグにするのも考えたみたいだけど黒髪で大正解。1曲だけでハケてしまうのがほんと寂しい。

 

そこからストーリーは黒人奴隷問題に。教会を舞台に聖職者の白いガウンをまとったSAYUが登場し、ゴスペルの『君だけの十字架』を歌う。背負いたい罪くらい自分で選びたい」という歌詞と、悲しみを全力で受けとめ抱きしめてくれるようなさゆの熱いパフォーマンスに心を奪われる。

登場から歌い終わって静かに十字架の前に戻り手を組み瞳を閉じるところまで、さゆを見つめながら心が洗われるような時間だった。

ちなみに衣装の白いガウン、首元の装飾が淡いピンクと黄色の2パターンあって(あっ今日ピンクだ...)ってちょっとしたサプライズをくれるのも嬉しい。

 

大恐慌時代、クラブの新人ディーバとして登場するSAYU。映画『CHICAGO』とかジャズっぽい世界観が好きなのでこういうシーンは期待してたけど、メイン衣装の白黒でくると思ってたから、まさかの青黒のスパンコールドレスでの登場に絶叫(心の中で)、そこからの『少女予報』かっっっっこよすぎて失神(心の中で)しました...余裕たっぷりに笑みを浮かべながらディーバを演じるさゆがとにかく素敵でもう......。衣装も映像も振付もそのままでMVにしてほしい。みんな大好きコットンクラブで撮ったMVほしいよね!?(どこに訴えてんだ)

この曲、歌詞もメロディの進行も最高だし、さゆの優しい歌い方もたまらない。
「13歳 少女だった 19歳 少女だった
 30歳 少女だった 少女確率100パーセント
 60歳 少女でしょ 70歳 少女でしょ
   100歳になっても願えばずっと少女でしょ」
と歌うさゆを見て、この曲を歌い続ける未来を想像してグッときてしまった。還暦を迎えてイタズラな顔で「60歳 少女だった」に変えて歌うさゆを見たいからそれまで長生きしたいなぁと思う。

ダンスもYOSHIKO先生〜!!って心の中で叫びっぱなし。スタンドマイクに腕を絡ませて切なげに歌ったり、ヒカモモさんとトリオで踊ったり、音にあわせてカウントをとったり、後ろをむいて拳をグッとつきあげたりと印象的なシーンが多すぎる。あまりの素敵さに衝撃をうけて、初見のときこの曲以降の記憶があまり無かった。

ちなみに衣装は女の子っぽいピンクのトップスに黒のふわっとしたスカートの日もあった。私は断然スパンコールドレス派だけど、歌詞的にはピンクが合ってるのかもしれないとも思う。

 

キング牧師の暗殺をうけて、しっとりしたバラード『ビューティフルドリーム』を生歌で。切ないメロディーから始まり、曲に込められたメッセージを歌い届けようとするさゆの姿に胸が熱くなる。

そこからのメドレーで『Yeah My Miracle』はガラッと変わって圧強めのファンクでめちゃくちゃに楽しい。ダンスも力強くて「やだ!」って歌詞にあわせて絶対やだー!!って顔したり、軽いステップにあわせて指さしでウィンクしたり、やりたい放題で最高だった。この曲大好き。

 

ここで休憩が入り、明けはロカビリーの『Bunny Party』。ロングポニーテールでビビッドなピンクのワンピースに身を包んださゆが、うさちゃんピースも織り混ぜた振りでピョンピョン踊る。「ロングの私も見せたい」ってエクステまでつけてくれるのほんと愛...

初のヤバTさん曲だけど、作詞のありぼぼさんが「今後も道重さんが歌い続けてくれることを考えて、道重さんが言わなそうなことは外した」と言っていたように歌詞が等身大で可愛いし、ノリのいいギターサウンドや巻き舌も楽しくて、普通のライブでもいいアクセントになって盛り上がりそう。

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そしてディスコサウンド『ミラーボール・ホリック』。曲に入るときのレトロな映像とさゆのドヤ顔が好き。懐かしのアイドルソングっぽくて可愛いし、ディスコダンスが楽しい。

 

そこから衣装を変えて、テクノポップ『形而上的熱視線』(形而上〈けいじじょう〉とは①形をもっていないもの②感性的経験では知り得ないもの。有形の現象の世界の奥にある究極的なものという意味だそう)。オープニングのロボットダンスでさゆのカクカクした動きが愛おしい。淡い紫のヒラヒラした生地に星のようなキラキラを散りばめた宇宙っぽいドレスときつく結んだポニーテールで無機質な表情のままステージ中央にまっすぐ出てくるさゆが神秘的でしびれるほど美しかった。

 

そして最後に現代として1990年くらいからアメリカが関わってきた紛争や同時多発テロなどの悲しい出来事の数々が映像で流れる。ここで生歌の『バラッド バラッド』。メロディを歌の意味を全身全霊で表現し届けてくれるさゆの歌が好きだ。「私の見える場所で息しててよ  元気に愛してろよ」という歌詞、大森さんがインスタで「元気に愛してろよ」って命令されたくて書いたと言ってたけどほんと刺さってて。いつまでも元気に愛します…(道重一筋)

 

ここで本が閉じ、SAYUのアメリ音楽史の旅は終わる。そして「アメリカは何度でも再生する、音楽の力で」というようなメッセージとともにSAYUMINGLANDOLL再生・宿命・東京・希望公演の映像が大きく全面に映し出される。音楽とともに再生し表現を続けてきたさゆの姿が本当に美しくそして誇らしかった。

宿命公演の大好きなシーンが流れました(嬉)

現実世界に戻ったSAYUは、音楽の力を信じて書きあげた自作曲『サユミミライ』を披露する。さゆのエピソード満載のちょっとお茶目な歌詞に落ちサビが続くドラマチックな展開で会場全体を包み込むようなこの曲を、さゆ自身がめちゃくちゃ気に入って楽しそうに幸せそうに歌っていて、こういう人であるところが本当に好きだなぁと思う。

衣装はメインの白黒ドレスのほか、グレーチェックのジャケットにショートパンツかスカート、グレーのベストにと4パターンも。いつか一つ一つの衣装へのさゆのこだわりも聞きたいな。

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アンコールでは定番のグッズTシャツをアレンジしたコーディネートのほかに「物販用に準備してもらった衣装が可愛いのでみんなに見せてあげたい」とウェイトレスや制服姿のさゆも登場。

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ウェイトレス姿でのシャバダバ ドゥ〜が娘。卒業ツアーのGMMLを思い出すようなシルエットで可愛すぎて夢をみてるようだった。この衣装、サユラン以外でもまた着てほしい...

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制服姿もめちゃくちゃに可愛くて。最終日は三つ編みと二つ結びだったんだけど、私がファンになる前の学生時代のさゆがそこにいるかのような気持ちになった。

ラストは新曲『SAMSALA』(サンスクリット語で「永遠の再生」=「輪廻」を意味する言葉だそう。)途中でセンターに出てきてめちゃくちゃワイルドな表情をするところがあって、 それまでのさゆのニコニコした顔とのギャップがたまらなくて(好き…)となった。

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入場のときポストカードをくれること「いろんな私を見せたい」と衣装や髪型を色々考えてくれること、渾身のパフォーマンスでサユミンランドールの世界を見せてくれること、MCでは自分のことを教えてくれたり笑わせてくれること、全てが本当に嬉しいし愛だなぁ…と思う。まだまだ厳しい状況のなか新しいサユミンランドールを作ってくれて、さゆをはじめ関わってくれた全ての人に心から感謝しています。今回いつも以上に予算をかけてくれてる気がするので、8月追加公演も全力で豪遊して楽しみたいと思います。

コットンクラブでの豪遊(イメージ)
8月終わりに健康診断を控えています