『SAYUMINGLANDOLL~東京~』10月東京公演

f:id:poico:20181029213616j:plain

『SAYUMINGLANDOLL~東京~』東京公演
2018年10月16日(火)~10月21日(日) at 丸ノ内COTTON CLUB

作・演出:太田善也、振付:YOSHIKO
音楽:つんく♂・たいせい・大森靖子大久保薫中村千尋
出演:道重さゆみ、ダンサー:HiKARU☆、MoMoco
「SAYUMINGLANDOLL~東京~」公式サイト

早くもシリーズ第3弾となった『SAYUMINGLANDOLL~東京~』。

前作までは事前情報がほとんど無くドキドキしながら初日に臨みましたが、今回はストーリーの公開、内藤ルネさんとのコラボ&メインビジュアルの発表、楽曲『Loneliness Tokyo』の配信リリース・歌番組での披露・MV公開と開幕前に盛りだくさんの仕掛けがあり、ワクワクしながら初日を迎えました。

f:id:poico:20181102214527j:image
(会場入口ではルネガールさゆがお出迎え)

東京公演の会場、COTTON CLUBの楽しみといえば、やはりオリジナルメニュー。今回も日替わりでさゆの好きそうな楽屋めしやデザートが用意され、ドリンクはさゆの大好きなタピオカで統一されてました。さすがコットン。ちなみに私のお気に入りは、定番メニューになったミニコンポタ丼とチーズケーキ。小さめで胃にもお財布にも優しいのが嬉しかったです。

f:id:poico:20181102003847j:image
(お財布に優しいといってもこれで1,600円します)

そしてメインのステージ。

2018年、東京。
ヨーコ(道重)は、いなくなった母を探して田舎から東京にやってきた。
渋谷の人ごみに押され、途方に暮れているところ、二羽のツバメと出会う。こうしてヨーコは、東京に詳しいツバメたちに助けられ、母を探す旅に出る。
母の記憶をたどりながら、原宿から新宿、秋葉原へ。少しずついろんな情報を得て、浅草から銀座、六本木へ。
そしてついに母親を見つけるのだが……

SAYUMINGLANDOLLはストーリーのあるコンセプトライブなんですが、今回の楽曲は主人公ヨーコが母を探して訪れる東京の街をテーマに作られていました。かわいい原宿、サイバーな秋葉原、和の浅草、セレブな銀座など、街によってガラッとイメージが変わるステージはまるで道重さゆみ七変化。さゆの多彩な表情やパフォーマンスを堪能できました。

f:id:poico:20181102212412j:image
(1着目のルネガールさゆ。ふわっとして光沢のあるピンクのスカートがかわいすぎ)

共演者は、ツバメ役のダンサー・ヒカルさんとモモコさん。二人とも和な雰囲気でシュッとしていてまさにツバメ。ステージでのさゆとのバランスがとても良いんですよね。ヒカルさんは浅草の傘を使ったダンス、モモコさんは原宿前のソロダンスが好きです。

 f:id:poico:20181102212246j:image
(左からヒカルさん(陽キャ)、ちゃゆ、モモコさん(小食))

今回の目玉、内藤ルネさんとのコラボもとても素晴らしかった。

道重「今回のSAYUMINGLANDOLL東京のテーマにルネが凄い合ってるなと思ったので自分から『ルネとコラボしたい』って提案して、そこから『コラボできるならこんなことしたい』『衣装はこんな感じでこのルネガールになりたい』『グッズはこんな感じにしたい』って色々言って夢が叶ったんですよ」

(2018年10月12日放送 Radio NEO『HELLO! DRIVE! -ハロドラ - 』)

事前に出ていたメインイメージのルネガールさゆは凝った作り込みでさすがの可愛さだったし、グッズもルネテイストで大満足だったけど、ステージまでこんなにルネ色が強くなるとは思ってなかったですね。

ルネのイラストが散りばめられた街でルネのキャラクターとお話するさゆを見ながら『さゆ自らの希望で実現したコラボからこんなルネワールドが生まれるなんて…!』と胸がいっぱいになりました。さゆのアイディアをこのクオリティで形にしてくれるスタッフに囲まれてるということも嬉しかった。

 <おすすめのルネコラボグッズ> 

f:id:poico:20181030153651j:plain

ビジュアルブックはステージ衣装とは別のルネガールさゆが見れるので、絶対に買うべき。メイクは写真集『SAYUMINGLANDOLL』や『tulle』でもおなじみの双木昭夫さんという力の入れようだし、絶対に買うべき(大事なことなので2回)。

楽曲は『ルネコラボがあるし、品よくまとまった感じなんだろうな~』と予想してたんですが、見事に裏切られました。

『SAYUMINGLANDOLL~東京~』セットリスト

01. Loneliness Tokyo
02. SHIBUYAのファビュラス
03. めぐるまち
04. キテレツかわいい
05. バラバラWONDER
06. シン・ジュク
07. 咲き誇れ
08. ハイカラモダンガール
09. あなたがいてほしい
10. Help me‼︎
11. Stay with my heart
12. 時空を超え 宇宙を超え

アンコール
13. 再生〜わたしはここにいるわ〜
14. キラキラは1日にして成らず!

『SAYUMINGLANDOLL~東京~ オリジナルサウンドトラック』 -  UP-FRONT WORKS

オープニングの聴き慣れた『Loneliness Tokyo』からの2曲目、バッキバキの音楽にのせて「孤独なんて別にふつうーー」と突き刺すような視線で激しく踊るさゆの姿に完全にノックアウトされてしまいました。


そこから怒涛の可愛く激しい楽曲ラッシュで『アップフロントのオタクになってこういう曲が聴けるとは、、、それもさゆで…!』と感動したり『ルネ側や会長は怒ってない?大丈夫?』と心配したり、何というかとにかく興奮しました。2,4,6,8曲目も配信してMV作ってほしい。

 

現役時代のつんく曲もそうだけど、こういう個性的な楽曲をさゆが歌とダンスで自分色に染めあげるのが見ていて気持ちよすぎるんですよね。

 

さゆの歌って甘い声の印象が強いけど、歌声はイタズラだったり色っぽかったりカッコよかったり神秘的だったり、とても多彩で表現力豊か。新しい雰囲気の曲がくるたびに、さゆの歌声の新しい魅力を発見できるのがとても楽しいんです。今回は「シン・ジュク」のヤンチャな歌声がたまらなく好き。

 

ダンスもまたYOSHIKO先生の振りが楽曲に合っていてとても良いんだけど、さゆのパフォーマンス自体が初日から最高にキレてた。激しい曲が多いせいか、さゆはいつも以上にピリッと集中した様子でモーニング娘。時代のコンサートでのさゆを見ているような感覚になりました。

 

『SAYUMINGLANDOLL~東京~』というショー全体について言えば、楽曲は東京というテーマ、映像はルネコラボがあったおかげで全体的に統一感があったし、ライブパフォーマンスやイリュージョン、フラフープ等のバランスやテンポも良くて、ショーとしての完成度がグッと上がったように感じました。ストーリーもさゆのキャラクターをよく知らない人でも楽しめるものになってるので、ファンだけじゃなく色々な人に見てほしいですね。これからの公演もめちゃくちゃ楽しみにしてます。

------------------------------------------------------

ここからは印象に残ったシーンをちょっとメモしておきます。

 

渋谷

大森さんの『SHIBUYAのファビュラス』。エキゾチックな曲調と強気な歌詞、さゆの突き刺さるような視線にキレッキレのダンスというパンチの強さに初回は完全にノックアウトされ、この曲以降の記憶があまり無かったほど。『こういう曲をさゆが歌ってくれるなんて…!』という感動が凄かった。「いいいいいい〜」のところ好きすぎ。

 

原宿
中村千尋さんの『キテレツかわいい』。ここからアイドルっぽいチェックの衣装になるんだけど、フワフワした曲調やイノセントでガーリーな歌詞と合いすぎていて可愛さがMAX。イントロからときめきが止まらない。好きすぎ。

 

新宿

大森さんの『シン・ジュク』。これが良すぎる。歌声もダンスも奔放で面倒くさくて、どうしようもなく可愛い。原宿が”さゆみん”なら、新宿は”ちゃゆ”という感じ。この2種類の可愛さがさゆの魅力だよね。「そこのけ! そこのけ!」って腕組みしながら横揺れするとこ大好き。バイクに乗ったさゆの覚醒したような鋭い視線に惚れる。

 

浅草

太田さん作詞、大久保さん作曲『咲き誇れ』。今までのサユミンランドールには無い和のパフォーマンスがとても新鮮。ゆっくりした動きだと、さゆのはっきりとした顔立ち、目線や指先までの美しさがよくわかるから、こういうのもいいなぁと思う。どのポーズも決まっていて”動く美人画”という感じだった。

 

銀座

中村さんの『ハイカラモダンガール』。帽子をかぶった青のルネガールさゆがこの街のイメージにぴったり。ジャズっぽい曲調も素敵だけど、銀座のセレブっぷりにビビりながらも強く憧れる歌詞がさゆのキャラクターと重なって良すぎる。「ランチで3000円もするの〜」とか途中で入る囁きも可愛い。「雑種犬一匹もいない説」のときのポーズが好き。ダンスはキャバレーっぽくてシルエットが美しいので毎回見とれてしまう。あと曲終わりに、帽子を胸に抱きながら花売りのメルを見つめるさゆの横顔が切なくて好き。

f:id:poico:20181021123258j:plain
(3着目のルネガールさゆ。銀座の物価の高さを嘆いています) 

既存曲

2曲ともストーリーに溶け込む形でうまく使われてたし、ソロでもこんなにキマるんだと感動した。『Help me!!』は鏡を動かしてビル街をイメージしたようなダイナミックなパフォーマンス。美しく乱れる髪、突き刺すような目線、大好きなさゆのダンスを堪能できて最高だった。『時を超え 宇宙を超え』は全てが美しくて、またこの曲を踊るさゆを見れてとても幸せだった。

 

トークコーナー

ダンサーのツバメさん達との距離がまだそんなに縮まってないので探り探り。特にモモコさんはトークが苦手なんだけど、毎回さゆがいじりながら上手くフォローして盛りあがる流れを作っていてさすがだった。どんなテーマがきてもお客さんを絶対に楽しませるという、座長としての責任感とエンターティナーとしてのプロ意識を感じた。

 

アンコール

もう一度見たいとずっと思っていた『再生~わたしはここにいるわ~』がここでくるとは思ってなかったからびっくりした。再生公演で見たときよりも緊張感はなくて、ただの曲として聴くのは不思議な気分だったけど、好きな曲だしやっぱり嬉しかった。『キラキラは一日じゃなんねぇ!』はTHE・つんくって感じでさゆも好きな曲だし、また見れてよかったな。